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檜皮葺きとは
檜皮葺きとは、桧の樹皮を剥いで、一定の長さに切りそろえたものを重ねて葺いた植物系の屋根素材になります。
檜皮葺の歴史
檜皮葺きは、古くから存在し、神社建築で用いられてきました。仏教伝来後、瓦の普及と伴い、寺院建築では瓦が多く使われる事が多いですが、檜皮葺の大棟を瓦葺きとするなど、コラボしている事も良く見られます。
メリット
- 視覚的観点からいくと、曲線美を魅せる事ができる点
- 屋根勾配が緩い場所でも使える点
- 禅宗様の強い曲線にも曲線美・水勾配にも対応出来る点
デメリット
- 耐久年数が30年程度
- カラスなどの鳥が檜皮を突いて捲ってしまう
- 檜皮葺き職人が減っている
- 檜皮の材料が不足している
所有者の方は、檜皮葺きの魅力を知っていますが、このデメリットでなかなか檜皮葺きを採用するには決断力が入ります。
瓦葺の建物であっても、唐破風などの水勾配に難がある部分では、その部分のみ檜皮葺で葺かれるケースもあります。